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一生懸命生きている人の姿に故坂本龍一氏の音楽がよりそう作品 映画『怪物』感想

UnsplashEmilie CRƧƧRDが撮影した写真

第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞受賞の快挙!坂元裕二と是枝監督とのコラボにくわえて音楽を故坂本龍一氏が担当されたことでも話題となった

映画『怪物』の感想と、本作の関連情報についてのまとめの記事です。

Robert
以下、記事のポイントになります。

ポイント

映画『怪物』に関する勝手な感想文

『怪物』に関する音楽情報

「”坂本龍一”が映画音楽を担当した作品」のVOD配信状況

ところでRobertってだれ?なにもの
マサマサ

本記事の信憑性

Robert

・とくに映画ツウでもなんでもない

・映画鑑賞暦40年以上!?

・CD1000枚以上コレクション

・音楽大好きの技術系サラリーマン

オヤジ(Robert)による既鑑賞作品に関する感想について備忘録もかねてご紹介!。

この記事を読んで

映画『怪物』鑑賞してみようかな?

と思って頂ければオヤジ(Robert)幸せです。

(注意)

以下、ネタバレの可能性もありますのでご注意下さい!!

*本ページはプロモーションが含まれています。

▼ 提供:株式会社DMM.com証券 ▼


映画『怪物』に関する勝手な感想文

『怪物』15秒CM(最高峰篇)大ヒット上映中

己の弱さを見つめる機会

「怪物、だーーーれだ?」

予告編でも流れていたその言葉に,、鑑賞してまもなく安易に怪物さがしにはしってしまったオヤジ(Robert)
作品のタイトルが”怪物”なのだから それはどこかに”怪物”が登場するはずだと・・・
しかし、出てくるのは、近所にもよくいそうなごく普通の人ばかり。

そんな普通の人たちの第一印象のイメージが、劇中で登場する様々なエピソードや他の人々からのうわさ話により、時間のけいかにともなって(オヤジ(Robert)のなかで)どんどんかきかえられていきます。

「怪物は誰?」という言葉しかり、そんな少しの色メガネ的言葉やささいな他人からのうわさ話をあたえられただけで、勝手に思考や感情が変化してしまい、その「本当の答えが分からない」という不安定な状態からぬけたいために、その答えをすぐにえようと思考があさくなり、現実を冷静にみることができなくなる。

本作の鑑賞は、

Robert
そんな己の弱さの部分と向き合う機会をプレゼントしてくれました。

リアルに描かれていた一生懸命生きている人の姿

子供のときに起きたことで、今さらにしても親には言えないことというのは、オヤジ(Robert)のなかでもやまのようになる現実。
それはきっと、オヤジ(Robert)の親のがわももちろんそうであるように。

たとえ親子でも全てを知る事はできないということは、オヤジ(Robert)も子供をもって改めて感じたことですが、そんな様々な現実で起きる人にはいえない不安や悩みをかかえながら、人はそのときを一生懸命に生きている。

本作では、そんなそれぞれの姿が、子供がわもそうですが、いろいろな職業の大人にくわえて、子供をもつ親だからみえる(困った自分を誰も助けてくれない)たよりない社会の景色”についても共感する部分もおおく

Robert
それぞれの人の立場や心情がリアルにえがかれていた印象でした。

映画『怪物』15秒CM(ストーリー篇)大ヒット上映中‼

脚本の妙による様々な視点からあたえられる気づき

本作は、オヤジ(Robert)も「東京ラブストーリー」「花束みたいな恋をした」の脚本でもなじみのある坂元裕二氏と是枝監督のコラボにも注目をあびた作品ですが

このたび第76回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品され脚本賞受賞となりました。日本映画の脚本賞受賞は2021年の「ドライブ・マイ・カー」いらいで、2年ぶり2度目の受賞になるとか。

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本作はそんな世界が称賛した”脚本の妙”により、おなじ出来事についてみえる景色が人それぞれちがいがあることへの気づきがあります。

さらに、それぞれのエピソードに明確なかいが無いまま話がすすむために、みているがわのモヤモヤを意図的?に増大させていきます。

そのマジックにより

Robert
実は人によって怪物が誰か?はことなるかもしれない。

などオヤジ(Robert)の脳が勝手に考えはじめ、鑑賞中に「本当の怪物は誰だ?」のこたえが頭のなかをさくそうして、混乱し、さらに不安な状況においこまれました。

「果たして”怪物”は誰だったのでしょうか?」ストーリーとしては、あるていど明確にはなっておりますが、その答えは見るがわにゆだねられているようにも感じます。

普段の生活の中でも、自分にはみえてないことが実は沢山あり、ともすると自分自身についても実はまだ理解出来てないことがあるかも?など、改めて

Robert
物事を理解するには、もっと多面的な視点や理解が必要であることなどをなまぶ機会にもなりました。

『怪物』カンヌ脚本賞・坂元裕二、是枝裕和監督 凱旋記者会見

多様な視点や考えをもつ他人と構成している社会のなかで

もし世界の人々が、それぞれある一方向の視点からしか物事をみることができない人が大多数の場合、人と人が理解しあうということはあるいみ奇跡的なことだともいえますが

そんな多様な視点や考えをもつ”怪物”のような人々で構成されている社会のなかで、それでも他人と共鳴して生きていくという覚悟があるのか?それとも面倒だからかかわることをあきらめるのか?

いや、”人にはそれぞれ違う視点があるから世の中おもしろい”とも言えるし、それをおたがいをうけいれながら生きていくことに社会の意義がある。

鑑賞後も、そんなあたりまえのこともふくめて、久々に本当に様々なことを考えさせてくれる素晴らしい作品でした。

『怪物』に関する音楽情報

本作の鑑賞理由として、故坂本龍一氏が音楽を担当されたことが大きかったのは間違いありません。

そこで、映画『怪物』に関する音楽情報として

本作のサントラ盤や、音楽を担当された故坂本龍一氏の音楽に関する情報について、以下にご紹介します。

作品情報 (参照:Amazon)  坂本龍一 サウンドトラック『 怪物 』 (CD) / 坂本龍一

坂本龍一 サウンドトラック『 怪物 』 (CD) / 坂本龍一 :クリックするとAmazon商品ページ)
・タイトル: 坂本龍一 サウンドトラック『 怪物 』
・発売年:2023
・フォーマット:CD
・レーベル : ノーブランド品

曲目リスト

Disc-1
1. 20220207
2. Monster 1
3. hwit
4. Monster 2
5. 20220302
6. hibari
7. Aqua

全7曲

A
出典:Spotify  https://www.spotify.com/jp/

本サントラ盤は、映画『怪物』の挿入歌7曲が収録されている作品でです。

パンフレットなどにかかれてていた故坂本氏のコメントなどから、本作の音楽につぃて以下の情報が確認されました。

・是枝監督からピアノの曲が要望されたこと

・故坂本氏にスコア全体をひきうけける体力がなかったこと

・全体の構成は、是枝監督が故坂本氏のこれまでの作品のなかかららばれていること

 

従って、今回の作品のためにあらたに製作されたのが以下の2曲

2. Monster 1

4. Monster 2

 

あとは

今年(2023年)リリースされた、故坂本氏のオリジナル・アルバム『12』に挿入されている

1. 20220207

5. 20220302

 

2009年にリリースされた、故坂本氏のオリジナル・アルバム『out of noise』に挿入されている

3. hwit

6. hibari

 

オヤジ(Robert)も作業中のBGMとしてよく聴く作品でもあり2009年にリリースされた、故坂本氏のオリジナル・アルバム『BTTB』に挿入されている

7. Aqua

で構成されています。

 

特に、故坂本氏の最後の映画音楽作品となった以下の2作品は必聴の内容です。

2. Monster 1

4. Monster 2

理由は、いろいろありますが、一番は本作『怪物』によりそうようなそのやさしいメロディでしょうか。

Monster 1

また、本作の鑑賞の直前にたまたま映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』という故坂本氏のドキュメンタリー映画をみたこともあり

坂本氏が音楽や自然界にふれるそのこまやかな音 響きに 耳をかたむけ 驚きや喜びを表現されているおすがたが印象的だったのですが

この2曲も、これまで耳にされてきたその様々な音の響きのなかからえらばれて、そして表現されたものとして聴いてみると

非常に奥深い世界がひろがっているのが、シロートながらにつたわってくるのが感じられ

この作品との一体感のぜつみょうさが、すこしは理解出来たような感じがしました。

Monster  2

 

あとは、是枝監督がエンディングに使用されている

7. Aqua

は、ある意味ズルイです。

この優しさに溢れた、そして希望がひろがる素晴らしいメロディは、この作品のなかでおきた良い出来事も悪い出来事も、全てのことをつつみこんでくれる包容力のようなものも感じます。是枝監督の本作をつうじて伝えたかった想いみたいのもののひとつが、この曲にたくされているのかもしれませんね。

とにかく、どの曲も作品のなかでの音楽の存在にくわえて 創造力をかきたてる様々なアプローチなどを感じる素晴らし作品ばかりでした。

改めて、坂本龍一氏のご冥福をお祈り申しあげます。

 

aqua

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「”坂本龍一”が映画音楽を担当した作品」のVOD配信状況

これまでリリースされていおります”坂本龍一”が映画音楽を担当した作品のなかの

主要5作品に関するVODでの配信状況について、以下にまとめてみました。

U-NEXT Amazon
Prime Video
Netflix  music.jp Hulu

Netflix
■ 月額利用料金(税込) (円)  2,189 500   (*1) 1,490 (*2) 1,100 1,026
■ 月付与ポイント(円/ポイント) 1200 -- -- 1600 --
■ 無料お試し期間 31日 30日 なし 30日 なし
「戦場のメリークリスマス」(1983) 0円 0円 不明 330円 --
「ラストエンペラー」(1987) 0円 0円 不明 -- -- 
「ブラック・レイン」(1989) 0円 0円 不明 299円 440円
「リトル・ブッダ」(1993) 0円 0円 不明 -- --
「レヴェナント 蘇えりし者」(2015) 0円  0円 不明  299円 0円

(備考)

・本内容は2023/6/17現在の情報

・表示金額はレンタル代金(税込)  *point:(円)と同じ

・「--」は取扱無し

・( )内は劇場公開年

・Disney+などによる併用は除外しております

・(*1):Amazonプライムは月間プラン500円(税込)選択時

・(*2):Netflixは「スタンダードプラン」選択時

 

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music.jp

戦場のメリークリスマス』(1983)

見どころ

デヴィッド・ボウイ、 坂本龍一、 ビートたけしという異色のキャストで話題を呼んだ戦争ドラマ。

ジャワの俘虜収容所を舞台に、日英兵士の複雑かつ濃密な愛憎を描き出す。

引用:U-NEXT              URL:https://video.unext.jp/

ラストエンペラー』(1987)

見どころ

アカデミー賞作品賞ほか9部門を受賞した名作。

ヴィットリオ・ストラーロの映像美、坂本龍一らが手掛けた荘厳な音楽などが混然一体となった格調高い作品世界に圧倒される

引用:U-NEXT              URL:https://video.unext.jp/

ブラック・レイン』(1989)

見どころ

「エイリアン」などの巨匠リドリー・スコットが、マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシア、高倉健、松田優作らを起用し、

スタイリッシュな映像で見せるアクションは必見!

引用:U-NEXT              URL:https://video.unext.jp/

リトル・ブッダ』(1993)

レヴェナント 蘇えりし者』(2015)

こう見ると、”坂本龍一”が音楽を担当した作品は秀作揃いですね。どれもおすすめできる作品ばかりです。

これらのサントラ盤のなかで、オヤジ(Robert)がおすすめする作品は、”坂本龍一”の音楽の存在感が光る、ストリングスによる切なさとインドな雰囲気が融合する『リトル・ブッダ』(1993)です。

このサントラを聴くと作品のことも思い出しますが、その世界にドップリ陶酔できる感があります。

本作のサントラのライナーノーツには、珍しく坂本氏の記事もあり、映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』でも語っていたベルトリッチとの仕事でのグチ(笑)のようなコメントもありましたが、「近年では最も満足のいく作品が作れたと思います。」という文章もあり、本作の完成度の高さが伺えます。

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『怪物』に関する勝手なエバリュエーション

本作品に関する"オヤジ(Robert)の勝手なクライテリア"

【オヤジ(Robert)の勝手なクライテリア】はこちらのページに掲載

によるエバリュエーションは

"A”

  • A : また是非みたい作品
    (個人的な理由(前回鑑賞時にあまり理解できてない/前回鑑賞時に途中寝てしまった/ しばらく見てなかったから) 含む)

となります。

理由としましては

実は、まだオヤジ(Robert)のなかで消化できてないエピソードが本作のなかに何個かあるからです。

あとは、やはり本作の中にも1度観ただけでは気づけてないものが確実にありそうなので、ストーリーを追う必要が無い分新たな楽しみが味わえそうな気がします。

さらに、今回購入した本作のサントラ盤の曲がどの部分で登場するか?も、もう一度復習もかねてcheckしてみたいところまりますね。

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『怪物』に関するパンフレットの記憶

今回の作品のパンフレットは、なかなかの内容でした。

序盤の劇中のスナップの連続に、「これでおわってしまうのか!?」とおもいきや
濃厚な文章がそのあに連続でとうじょうする演出は、お見事のひとことです。

評論記事では

作家の角田光代氏による全体を包含された分かりやすい視点からの解説的評論や、思想家/武道家でもある内田樹氏による、人の中に存在する怪物という視点での解説、さらに、早稲田大学教授でもある岡室美奈子氏による、是枝裕和と坂元裕二のおふたりの作品に同質の匂いをかぎとられていた解説など、毎度のモヤモヤが多かったオヤジ(Robert)にとっては、大大満足の内容した。

また

安藤サクラ氏 永山瑛太氏 黒川想矢氏 柊木陽太氏 メインキャスト4名によるインタビュー記事では、それぞれのかたによる異なった作品へのアプローチも興味深く、舞台あいさつの内容とあわせて確認するとあらたなきづきもありました。

【トークノーカット】『怪物』 安藤サクラ、永山瑛太、坂元裕二、是枝裕和監督ら登場!初日舞台あいさつ

それから

音楽を担当された坂本龍一氏によるコメントのような、手紙の返信のような記事には、本作へのアプローチとして非常にきちょうな内容でもありました。

そして

いつも楽しみにしている”プロダクション·ノート”のコーナーは6pageにもわたる盛りだくさんの内容にて
いつものようにモノづくりへのアプローチには、改めて様々な視点による想像を超える準備がなされたことに感服するとともに、そのプロセスは興味深いものばかりで、坂本氏との内容ふくめて、より作品の作り手がわの思考にちかづけたようで、本作のFANになったオヤジ(Robert)にとっては嬉しい構成でした。

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まとめ

今回は、映画『怪物』に関する内容として

映画『怪物』に関する勝手な感想文

『怪物』に関する音楽情報

「”坂本龍一”が映画音楽を担当した作品」のVOD配信状況

などご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事を読んで頂きましたみなさんも

映画『怪物』

是非、ご鑑賞してみてはいかがでしょうか?

(参考)記事で紹介しました動画配信(VOD)サービスリスト

        • U-NEXT  ※31日間無料体験あり
        • Amazon Prime Video  ※ 30日間無料体験あり
        • Netflix  ※いまのところ無料体験なし
        • music.jp  ※30日間無料体験あり
        • Hulu   ※いまのところ無料体験なし

      (2023/6/17現在の情報)

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